サントリー（株）と杏林大学医学部精神神経科・古賀良雄教授のグループは、「ワインの香りのアルファ波増大効果」と「リラックス度とアルファ波増大の関係」について共同研究した結果、ワインには、香りのリラクゼーション効果がある事を支援するデータを得たので、世界的な学術学会ＥＣＲＯ・ヨーロッパ味と匂い学会にて発表しました。（平成１２年７月）

   リラクゼーション効果を評価する為、三十歳代の女性十六人を被験者として、脳波のアルファ波測定と質問紙調査を実施。ワインのサンプルは六種類（ｶﾍﾞﾙﾈｿｰｳﾞｨﾆﾖﾝ. ﾒﾙﾛ. ｺﾝｺｰﾄﾞ. ｼｬﾙﾄﾞﾈ. ｿｰｳﾞｨﾆﾖﾝﾌﾞﾗﾝ. ﾏｽｶｯﾄ)を用い、比較対象としてワインと同じ濃度の１２％エタノール水溶液を用いた。

   得られたデータを統計解析したところ、六種類全てのワインに、エタノール水溶液に比べて、ほとんどの周波数帯域でアルファ波を増大させる効果が認められた。特に、コンコード、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブランでは、アルファを有意に（Ｐ＜０．０５）増大させる事が確認された。

  これは、ワインの香りによって、リラックスできたことを示唆しています。